午前3時の天災Call
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9月5日 午前3時頃に付近を通過した台風21号。 大阪を襲った頃に比べれば勢力は衰えたとはいえニセコで風速42メートルを記録し、札幌では33メートルだったらしい。
その数時間前にTokyo 9 - The Grand Lodgeの初見探索を終え、撮り溜めたスクショを編集しブログにアップした。
ゲームプレイと画像編集で目が疲れ、ベットインしたのは日付けが変わった午前1時頃だったのだが、
雨が降り始め風も段々と強くなってきていた。
台風情報では予想進路は北海道に直接上陸する事も無く、日本海をそのまま北上し温帯低気圧になる見込みのよう。
そして札幌に最接近するのが午前3時頃という予想だった。
布団に入り眠りにつこうとしても窓や屋根に叩きつける雨音や風が凄く中々寝付けない。
目を瞑っていても一時間以上脳だけが起きていた。
が、流石に2時半を過ぎた頃には雨風の音にも慣れ、ピークのあたりで眠りに着いたようだ。
朝起きると台風は過ぎ去っていて雨は止んでいたがやはり普段よりは風が強かった。
幸い自宅前には強風で飛んできた飛来物もなく、台風による被害はとくになにも無い。 普段の雨上がりと変わらない光景だった。 外出すると街路樹は至る処で根こそぎ引き抜かれ、倒木してる箇所が幾つもあったので、やはり勢力が弱まっても21号は凄かったのだとそのとき初めて実感した。
夜に帰宅し、初見探索では探しきれなかったアイテムを見つけようと3周目までThe Grand Lodgeのプレイをし、新たに見つけたアイテム等を追加でブログにアップした。
この日は台風が過ぎ去って安心したのか、寝不足だったもののまた無茶をして結局床についたのは午前2時半。
レベル探索で目を酷使したせいでこの日も直ぐに寝付けなかったのだが、その30分後に悪夢は襲ってきた。
私はスマホを持たずガラケー派なのでアラート機能などは備わってないのかもしれない。 もしあったとしても設定してなかった。 そのため事前に警報も鳴らず直接体験で知ったわけである。
長年札幌に住んでいてもそれまで経験したことの無いような壁の軋み音と揺れを感じ、これは只事ではないと直ぐにベットから飛び起き、しゃがみながら1Fへと避難した。
たぶん発生から1分ほど続いただろうか、縦&横ミックスの揺れは収まり状況を確認しようとしても電気が点かない。
まだ夜明け前で真っ暗なため手探りでブレーカーを確認したが落ちていなかったので、その時は地域の何処かで断線したのだと思っていた。
非常時用の懐中電灯を出してきて周りを確認しても明るさが足りず照らす範囲も狭い。 しかしこの懐中電灯にはラジオが備わっていて、モロにアナログで昭和チックな代物だったが情報を知るにはじゅうぶんだった。
携帯派なのでスマホから情報を得ることが出来ないが、ipadは持っている。 がしかし回線が混雑してて一向に繋がらない。 やはり頼みの綱は貧弱な音を発するラジオのみ。
外へ出て車のダッシュボードから下回りの作業用に使っていたLED灯を持ってきて家中の内装がひび割れなど損傷がないかチェックすると何処にも問題なく、また戸棚自体や物が落下した形跡も皆無だった。 もともとタンスや棚など設置する際は固定してなかったが多少壁側へ傾けていたのが幸いしたのかもしれない。
しかしこの日は運悪く水曜日、毎週木曜午前2時からはNASのウイルス完全スキャンを実施するようスケジュールを組んでいたのだ。 6TBx4台のHDDがフルアクセスしてる最中に突然電源が落ちたものだから何処かが破損したのかもしれないと頭を過ぎった。
【後日停電が解消されてすぐ損傷箇所を検出するため不良セクターのスキャンを実行し終了するまで約16時間掛かったが幸い不良セクターは検出されなかった。】
ラジオからの情報だと震源地は札幌から直線距離で60km離れた厚真町ということで、震度6強だったらしい
(その後震度7に修正)。
私が居た札幌市は場所によって震度4から6弱と様々で、自分が住んでいる地区は恐らく5弱だったと思われる。
自宅の水道は問題なく使えて水が濁ることもない。 断水は主に清田区・厚別区の一部で発生とのことなので、札幌市の南東端にあたるエリアで起こったようだ。
そのほかに清田区では里塚(さとづか)という地区が液状化で地盤沈下し、道路や家屋が傾くなど被害がでている模様。
停電に関し札幌では現在被災した地区を除き殆んどが解消されたようで信号機も機能し渋滞が緩和されている。
地震発生当日の停電の際、7年前の3.11で実施された計画停電時でも見られなかった異様な光景が広がった。
地方都市とはいえ、これまで札幌市から完全に明かりが消えたことは私が知っている限りでは1度も無かった。
主要道路では車が照らすヘッドライトと歩行者が持っているスマホの明かりだけ。
街灯や信号機が点ってないとこれほど暗いのかと実感させられた。
その代わり札幌市内に居ても肉眼で天の川が見れたほどだ。 これはある意味貴重な体験だったかもしれない。
6日夜から7日夜までは家に居ても明かりが無いためトイレに行くにもいちいち懐中電灯を持参しなければならない。
居間に居るときは割りと明るいLED灯を持っていたので、天井に反射させ部屋全体を照らすようにしてたので不自由を感じなかった。
テレビに関して、私は地デジ放送が始まってからアナログTV自体を破棄し、元々自宅ではTVを見る習慣がない生活を送っている。
そのため帰宅するといつもチューナーの電源を入れ就寝までFM放送を流している。
なので普段と変わりなく停電だからといって物足りなさは一切無かった。
現在は停電が解消されたことでストップしていた全ての都市機能が、地震前の状態に戻りつつある。
物流も動きはじめ食料の供給ができればあと数日中にはコンビ二やスーパーに並ぶ人も無くなるだろう。
日が経つにつれ被害状況が徐々に分かってくると実際に家族や家屋を失ったり避難所生活を強いられる状況に追い込まれることがないので被災した方々に比べれば全然幸せな境遇だ。
結果として2日連続で災害に見舞われたわけだが、もし地震発生が24時間早かったら恐怖は倍増してたと思う。(笑