Tartan's TR research institutes II

11連橋梁 崩落前現状

Posted by Tartan on   4 comments


※ タウ○ュベツ川橋梁の情報に関して、
普通に書くとそのままではこのブログがワード検索にヒットしても残念な結果に終わるため、あえて伏字とします。
ここでは鮮明な画像・詳細な説明は一切ございません。




旧・国鉄士幌線としてタウ○ュベツ川に架かる橋梁は、後に発電用で造られるダムが計画・建設されるのに伴い、
水没によってルート変更を余儀なくされ、そこは用済みとなり取り壊されることも無く現在でもそのままの姿で残されてます。
そして人造ダム湖になる前はかつて森林だった一帯が伐採されダムの完成で現在は糠平湖と呼んでます。




タウ○ュベツ川橋梁はダム湖ゆえに季節や水位の変化で様々な表情を見せるため観光客に人気があります。
私も昔からその存在を知ってましたが、車を運転中に国道からチラッと見えたり
今まで特にあまり興味が沸かなかったためスルーしてました。
それにここは前々から崩落の危険があり今年は崩れると噂されていながら、一向に崩れることもなく現在に至ってます。
確かにネットにアップされた新しい画像を昔と見比べれば一部分が欠落してるのは確認できます。
しかしながら、まるで「もう崩れる崩れる詐欺」にでもあってるようでした。
ところが去年北海道を同時に襲った3つの台風の影響で欠落部分が大きくなり、その噂が現実味を帯びてきました。

私は道内に住んでるため何時でも現地へ行ける環境にあったので、単に今まで胡座をかいてたに過ぎません。
今後崩落してから肉眼で見なかったことに後悔しては遅いので、多少無理をしてでも今年中に向かう決断をした訳です。

最初に調べたのは橋梁を間近で見るためにはどうすればよいか。という事。

第一は見学ツアーを利用。
プランが立てられた見学ツアーに参加するのが手っ取り早いが、
集合時間に間に合わせたり現地で滞在する時間に制限があること。
もしマイカーが無かったり、単独で行くにはリスクが伴うので、見学ツアーを利用するのが賢いと思うが、
その場合はぬかびら源泉郷に泊まらなければならない。
参加料 大人一人3000円(税別) ただし参加者が他に居なく一人きりの場合は4000円とのこと。

第二に自家用車で直接出向く。
自分で入林許可申請して鍵を借りる方法。 これなら自由度が高く自分の都合で行動できる。
ただし、全ての行動において自己責任が付き纏う。 また、鍵を返しに戻らなければならない煩わしさがある。

あまり協調性がない私にはこちらが向いていた。

ということで、入林許可申請する方向で日時など戦略を練ることに。。。


まず国の機関である東大雪支署はお役所なので、開館する朝8:30の一発目は鍵の貸し出しでたいへん混み合うらしい。
上士幌町付近に滞在してたりすればその時間に間に合うが、札幌発だと4時間掛かるため早朝に出なければならない。

上士幌町から糠平三股林道までは車でゆっくり向かっても1時間。
そこから入林し橋梁付近でゆっくり滞在しても常にヒグマ出没の危険が伴うので長くてもせいぜい1時間。
往来途中、ぬかびら源泉郷にある飲食店や観光娯楽施設は少なく寄り道も限られてるため、
橋梁目的だけなら普通は計3時間もあれば鍵を返却しに戻ってくる。

お役所なので土日祝は休みになり、貸し出しは月~金のみで原則として当日だけ。
狙い目は先週組と早朝組みの返却が重なりそうな月曜昼頃か、もしくは金曜午後だろう。
金曜午後の場合は翌日が休みなので予定日が土日でも前日から貸してもらうことが出来、また返却日も延ばせる。
最悪現地へ行って天候が悪くても翌日再チャレンジできるメリットがある。
私は札幌から日帰り予定だったので朝8:30の一発目を諦め、返却されるだろう正午前に着くように出発した。
これなら全部の鍵が貸し出されてても返却されるタイミングに間に合うし、
昼すぎなら現地で見学ツアーの午後組が来る前なので鉢合わせることも無い。
また、たとえ空振りに終わっても何処かで時間を潰し夕方再び訪れれば借りられる可能性は大だったからだ。


運が良かったのか午後の天気が不安定の予報が出てたからなのか定かではないが、
実際行ってみると幸いこの日は貸し出しぶんに余裕があり、待つことなくあっさり一度で借りられることが出来た。
相棒と二人で向かったため、もし見学ツアーを利用してたのならば、交通費の他に最低6000円は出費することになり
参加ツアー客に配布される黄色い長靴を履いて皆と一緒に団体行動する羽目になったであろう。
そのため浮いたであろう6000円はそのままガソリン代に回すことが出来た。



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タウ○ュベツ展望台
国道273号をぬかびら源泉郷から旭川方向へ北上すると途中に案内看板があり、
国道沿いの小さな駐車スペースに車を停め、そこから林の中を200mほど歩くとダム湖の畔に出る。
その展望台となっている木と木の隙間から約800m離れた橋梁を見ることが出来る。
特にタウ○ュベツ川橋梁自体に興味が無かったり、バスツアー等で訪れた観光客はここから撮ったアングルが多い。

このときはあいにくの小雨だったので、くッキリと見えなかったが、
ダム湖の水位が高かったり橋梁の全貌を収めたい場合は、ここの展望台から望遠で撮ったほうが綺麗に写ると思う。




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糠平三股林道 十勝三股側入口
タツノオトシゴを逆さまにしたような形の糠平湖を かつてここは国道273号脇にある糠平ダム入口から左回りにて
十勝三股で再び国道へ合流できる、誰でも自由に通り抜けが可能なダート道だった。
それが橋梁を間近で見る輩が増えるにつれ、それまで一度も林道を走ったことのない観光客までもが入林するようになり
林道での路外脱落やすれ違いでの事故が多発するようになったため
平成21年からは車両の通行規制目的で簡易ゲートに鍵が掛けられるようになった。
ここからタウ○ュベツ川橋梁ふもとまで向かうための駐車場までは4kmの道のり。
駐車場から更に奥へ向かうとタウ○ュベツ川を渡りながら約1.5km進んだ所で再びゲートがあり、
そこから先は道自体が欠落してる箇所があり完全通行止め。

※ 私が最初にここへ着いたとき、まるで入林を拒むかのように雷が鳴り響くほどの豪雨だったので、
ゲート通過をする車両で渋滞が発生し悠長に画像を収めてる余裕は無かったため、帰り際に撮ったもの。
帰り道は単独走行で林道を満喫したが、道幅も広くフラットでとても整備が行き届いた走りやすい路線だと感じた。




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事前に情報を持ってない状況にも関わらず、いきなりここへ辿り着いてしまった人は素直に諦めるか国道の展望台で我慢するしかない。、もしどうしても中へ入りたい場合は、トゥームレイダーで初見探索するかの如く、現地から30km離れた上士幌町へ鍵を借りに向かわなければならない。(笑
手順を踏まず来た人のなかには、鍵を持ってる車両の後ろにちゃっかり着いていって林道の中へ入ってる輩も見かけた。
ゲートを開けた後は必ず閉めて鍵を掛けるように指導されてるため、
後発の入林者が来るか、中に居る誰かが帰る際でなければそういった連中は帰れない。





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Items: 通行許可証 及び ゲートキー
先着順で一般者に貸す鍵の数は全部で15個。
糠平三股林道は管轄の森林管理局がある上士幌町の東大雪支署へ直接出向く必要がある。
そして土日祝を除く8:30~17:00の間に申請手続きしなければならない。
鍵の貸し出しは原則一日、最大一週間。 必要書類に住所・氏名・人数・入林目的・車両ナンバーを記入し、
更に免許証を提示。 また、初めての場合は入林に関する注意事項を職員から説明される。
私は他での林道走行に慣れていてもここの場所は初めてなので素直に説明を受けた。
A4サイズの通行許可証は、入林中は車のダッシュボードに置き外から見えるようにするとのこと。
ゲートを閉じるための鍵は外観こそ一般的な南京錠ですが、キーシリンダー&キーは複雑な形状で、
鍵自体は素人が容易に複製できない形をしていた。




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旧・士幌線跡地
林道途中にある開けた場所(案内看板なし)に駐車し、そこからレールが取り除かれた士幌線跡地のぬかるんだ遊歩道を
約300M進むと糠平湖のほとりに出る。 画像は振り返って林道側を写したもの。

ゲートからの林道走行は、先に入った車に道を譲られるくらい全然視界が利かないほどの激しい豪雨に見舞われ、
駐車場へ到着しても雷が鳴り止まなかった。
札幌から上士幌までの行程は概ね晴れており糠平も大丈夫かと思われていたが、
やはりコロコロ変わりやすい山の天候には勝てず、雨が止むまで駐車場の車中で30分待機した。




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遊歩道がある林を抜けると湖が望める開けた場所に出る。
「ここが間近なのかぁ」と辺りを見回しても目的の橋梁は何処にも見当らない。というか、正面に見えてるのに気付いてない。
そう、このとき私の脳内では展望台からの画像イメージしか残ってなく、既に現地に居るのに分からなかったのだ。(爆
ここまでずっと、かつてレールが敷かれてた軌道上を歩いてきたのに到達できた事で浮かれてたのか理解してなかった。



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ちょっと角度をずらせば、橋梁が見えた!見えた!見えた!(爆
自分の肉眼で見たせいか、あまりの大きさと凄さに圧倒され「間近でマジかぁ。」 と、くだらないことを想像してしまった。




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畔の高台は低く、橋梁から離れて写そうとしても水が張ってきてるため下りきれず、デカ過ぎて全貌を捉えるにはこれが限界。 展望台からの方向と似たアングルで一枚。 このとき雨は止んでたが、曇ってたせいで全体が暗い。



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まだ水が張ってないタウ○ュベツ川上流側から
晴れ間と曇りが繰返してるせいで、明るさもコロコロ変わる。




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後ろの湖面と山を加えれば、ローマ水道というよりスイスっぽい?




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崩落カウントダウンが始まってる最も酷い箇所。
国道脇の展望台側からはそれほど深刻に見えないが、裏側はかなりヤバイ状態。
上画像下側の芝生には進入禁止のロープが張ってあるのが見える。
ここを毎日のように観察してるツアーガイド等がHP上で「遂に崩落する。」と切実に訴えてるのもうなずける。




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私が訪れた9月8日時点では橋桁にまだ水が達しておらず、辺り一面は湿原と化していた。
数日、数週間後には水位が上がり、そして冬に凍結すれば来年水位が下ったときに崩落するかもしれない。
つまり11連橋梁状態全貌を見れるチャンスは今年で本当に最後かも。。。
て、言っておきながら来年も現存してたりして(笑



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水が引いてる湖底の一部は赤く色付いていて、このときは俗にサンゴ草と呼ばれるアッケシ草に似てるため撮ったが、
北海道ではオホーツク海沿岸の湖沼にしか生えない植物なので違うかもしれない。
摘み取って自宅に帰ってから調べることも可能だが、
糠平湖を含むここ一帯は国立公園に指定されてるため一切の採取は禁止されている。




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橋梁を散々満喫したあと車に戻り、糠平三股林道を更に奥へ進むとゲートがあり完全に通行止めだった。
そこから100mくらい戻った地点で橋梁と遊歩道出口が見えた。




ここの人造ダム湖自体には魅力が無いので、もしタウ○ュベツ川橋梁が崩落したあとは観光客が減るいっぽうだろう。
もちろん最初のうちは話題になり一時的に増えるだろうが、とっくに耐用年数の過ぎたコンクリの橋梁が次々と無くなり続ければ将来は誰も見向きもしないのかも。





この夏から秋にかけて訪れた北海道のローカルネタ紹介で、北・南・やや中央 とくれば残りは西と東になります。
ただし北海道では西という表現は無いので最後に向かうのは…(笑)

もしかすると人生初のヒグマに遭遇するかもしれないし、運悪く被害に遭って怪我または人生が終わるかもしれない。。。


Comment

Tcake says... ""
>11連橋梁

終わりの方にアップされている橋梁のアップの画像を見るとなるほどです。
来年には7連か5連橋梁になっていそうです。^^;

アイテムに「通行許可証」や「ゲートキー」が出てくるとレイダーの血が騒ぎます(笑。

生憎の天気だったかもしれませんが、その分橋梁がいきなり視界に入ってきた衝撃が増したかもです。
(まぁこれは角度の問題だったようですがインパクトが伝わってきました。^^)

>後ろの湖面と山を加えれば、ローマ水道というよりスイスっぽい?

ほんとにいい景色ですね。北海道はやっぱり広いです。


今度は東に向かわれるのですか。
ヒグマに遭遇する危険を冒してまで行きたい場所…どこなんでしょう。
くれぐれもお気を付け下さい。
2017.09.11 13:00 | URL | #8ahq93Ss [edit]
Tartan says... ""
タウシュベツ川橋梁ばかりクローズアップされてますが、
ここの他にもすぐ近くの国道273号と平行に音更川橋梁群という同じ士幌線のアーチ橋が6個あります。
そちらは長さや規模が小さいのと川に架かってて沈まないので地味な存在です。

>来年には7連か5連橋梁になっていそうです。
そうかもしれません。 画像を編集してて思いましたが、スッキリ晴れた画像も残したくなってきました。
今回で橋梁へのアクセスの仕方を会得したので、再チャレンジするかも。


>レイダーの血が騒ぎます
許可証の申請をしにいったとき、応対してくれたのは若い女性の方だったんですが、
その方はマスカラによって異常なくらい一本一本まつ毛が太かったので、
説明の最中もそれが気になって仕方ありませんでした。(笑
太くするのは現在の流行なんでしょうか。 私にはダッコちゃん人形に見えました。(古)


>今度は東に向かわれるのですか。
まだ具体的なプランは立ってませんし、スケジュール調整もしてません。
もしどこかでヒグマに出くわしても、果たして画像に収める気持ちの余裕が残ってるか分かりません。
秋の知床は遭遇する確立がかなり高いのは確かです。

候補としての 次回のキーワード
「野付半島」 「春国岱」
予習しておいてください(爆
2017.09.11 16:01 | URL | #s60kviDM [edit]
JEYEM says... ""
しばらく音沙汰がなかったのでちょっと心配してしまいました…。

壮大な景色に突如あらわれる人工物。
ほんと遺跡って感じですね。
う~む、ファンタジーな景色です。

列車が通るには幅が心もとない気がしますが
肉眼と写真では微妙にスケール感が違って見えるんでしょうかね。


>春国岱

またずいぶん端っこですね…。
ヒグマに出会ってしまった場合、
どのように行動するのがベストなのか分かりませんが、
決して無理はなさらないでください…^^;
2017.09.11 23:30 | URL | #t50BOgd. [edit]
Tartan says... ""
ご心配おかけしました。無事当日夜に帰還しました。
画像の整理と文章作成で記事にするのに手間取り時間が掛かってしまいました。


橋梁を縦に見たことが無かったもので、最初は探してしまいました。


>列車が通るには幅が
資料には長さが130mということしか書かれてませんね。
目測ではむき出てる左右の鉄筋の間隔は2m50~3mくらいに感じました。 幅は意外と狭かったです。
単線ですし、直線部分なら車体の幅までは必要なかったのかもしれません。
橋梁の高さも根元からおよそ8~9mくらいでした。


>キーワード
2つとも海との境目ですからヒグマが出没する心配はありません。
野付半島は両側が海に挟まれた土地で間隔が一番狭いとこで70mほどになります。

もし候補を外し、代わりに知床を加えた場合はヒグマ遭遇の確立は跳ねあがりますね。
対策として気配を感じても姿が見えないうちは車を停めた際には、
エンジンを吹かしたりクラクションを鳴らしたりと人間の存在をアピールします。

万が一遭遇してしまったら、、、想像したくありません(笑
たぶん出たとこ勝負です。 向こうに恐怖心を与えつつ、一切興味をひく行動をしないよう注意します。
間違っても死んだふりは効きません。 好いオモチャにされるだけです。
2017.09.12 01:58 | URL | #s60kviDM [edit]

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